今泉名水桜公園に行ってきました。
その名の通り、湧水池と桜で有名ですが、この時期は秦野市の花でもある紫陽花が綺麗です。
この池にまつわる民話として、「龍と娘」というお話があります。

「龍と娘」DSC04155
その昔、この沼に人の話し声や歌声を聞くのが好きな龍が住んでいました。ある晩、村娘の歌声に聞き惚れている姿を娘に見られてしまい、驚き怒った龍は娘を背中に乗せて沼の底に姿を隠してしまったのです。娘が沈んで数日後、青空がにわかに曇り、ものすごい稲妻とともに大雨が降り続き、ついには岸辺の草も水の中に消え、とうとう沼の水は丘を超え、室川へと流れ込みました。ものすごい雷が落ち、大きな水音とともにあの娘を背中に乗せた龍が水面から現れ、室川の方へ下っていったそうです。(こうして龍が下っていく時にその尾がふれたところが、今の「尾尻」だと云われています。)(園内の看板より抜粋)

今でも室川にはこの娘さんが龍と一緒に暮らしているのでしょうか?
公園のベンチに座って池を眺めながら、昔話に思いを馳せました。